神父さまのお話

百瀬 文晃 神父

 

遠い春の訪れ(教会だより 2018年2月号)

 今年の冬は寒さがとくべつに厳しく、下関でも昨年11月半ばから現在までの平均温度が例年より3度以上も低いとか。2月になって、日は少し長くなったものの、寒さはなかなか緩みません。春の訪れはまだ遠いようですが、2月14日は早くも灰の水曜日。四旬節が始まります。
 四旬節は、主のご復活の祝いを準備する時です。主が私たちの救いのために受難と死の道を歩まれたことを、いつもより心して思い、黙想しましょう。それは、主キリストによってもたらされた新しいいのちとその喜びを、私たちの現実の生活の中で生き生きと体験できるようになるためです。現実の生活には、仕事のこと、健康のこと、家族のことなど、さまざまな苦労と心配があります。しかし、その中に主がともに歩んでくださり、正しい方向に導いてくださり、力と勇気を与えてくださることを、しっかりと心に刻みましょう。
 白浜司教さまは2月1日付けで、広島教区の司祭たちの異動を発表なさいました。これまで細江教会と彦島教会の主任司祭を勤めさせていただいた私は山口教会に転勤になり、代わって佐々木良晴神父さまが就任なさいます。改めてご紹介するまでもなく、佐々木神父さまは7年前まで山口・島根地区の地区長と信望愛学園の理事長を勤められた方で、この7年間は東京の聖イグナチオ教会(信徒数16,000人)の主任司祭の役割をりっぱに果たされました。豊かな知識と経験をもって、これからの細江教会の成長のために奉仕してくださることでしょう。
 私たちの人生も、教会の歴史も時を刻み、私たちが望むか望まないかにかかわらず、過ぎていきます。しかし、忘れてはならないのは、過ぎ去っていくものの中に過ぎ去ることのない永遠のものがあることです。それは、神さまがお約束なさったいのちです。この福音を世の人々に告げるために、神さまは主キリストを通して私たちをお招きになりました。教会は、この使命にお仕えする共同体です。そして、神さまがお与えくださったいのちへの憧れは、歳を重ねるにつれ、むしろより大きく育っていくものです。たとえ体力と気力が衰えても、主がともに歩んでくだされば、心の深いところで喜びと勇気をもつことができます。個人としても共同体としても、今年の四旬節を新たな心で迎えましょう。