神父さまのお話

百瀬 文晃 神父

 

新しい出発に向けて(教会だより 2018年3月号)

 厳しい寒さが続いた今年の冬でしたが、ようやく春の訪れが感じられるようになりました。この3月は私たちにとって四旬節と聖週間と重なり、復活祭に向けて信仰を深める時です。同時に個人としても共同体としても年度末の総決算とともに、新しい年度、新しい学年や学校、新しい職場、新しい出会いに向けて心の準備をする時でもあります。
 思えば旧約聖書に伝えられる神の民イスラエルは、過去の歴史に与えられた神さまの導きを思い起こして、神さまがこれからも必ず正しい道に導いてくださるという信仰をもって未来に向かいました。私たちも、これまでに与えられたたくさんの恵みを感謝のうちに思い起こし、希望と勇気をもって新しい年度の課題に取りくみたいと思います。
 細江教会では、1年半のあいだ教会と幼稚園で実習期間を過ごしたトアン神学生が、司祭課程の勉学のために上智大学神学部に進学します。数年後に司祭に叙階される日を楽しみに、これからも皆で応援しましょう。
 私自身も、この復活祭を最後に、新しい任地に向かいます。7年前に下関に派遣されてきたときには、主任司祭も幼稚園園長の仕事も初めてで、紆余曲折の歩みでしたが、神さまのお導きと多くの善意の方々の助けに支えられて、何とか勤めさせていただきました。ありがとうございました。私自身にとって、すばらしい学びと体験の時でした。悔いが残るとすれば、一人ひとりの方々をもっと深く知るゆとりがなく、霊的なニーズに十分にお応えすることができなかったことです。お赦しください。
 新しく赴任してこられる予定だった佐々木良晴神父さまは、東京で心臓の手術を受けられ、治療と休養のために赴任が遅れることになりました。その間の代理として、広島の祇園教会から作道宗三(つくりみち・そうぞう)神父さまがきてくださいます。
 主任司祭がだれであれ、信徒の皆さんが教会の運営や活動をすべて自主的に行なっていることは、細江教会のすぐれた特徴の一つです。これは今後も続けてください。そして、何よりミサと祈りを大切にして、神さまを賛美する共同体として、いわば夜の海を照らす灯台のように、この地域に福音の光を灯し続けてください。

 

 

作道 宗三(つくりみち そうぞう) 神父

 

はじめまして(教会だより 2018年4月号) 

 去る、4月2日、下関細江教会・彦島教会主任司祭代行として着任いたしました作道と申します。着任が予定されておりました佐々木良晴神父様が、健康上の理由から4月の着任は難しいということで、急きょ、広島の祇園教会で助任司祭を務めておりました私が、代行として派遣されることになったのです。佐々木神父様が健康を回復され、現場復帰が可能となる時まで、力不足ではありますが、代行を務めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 祇園教会で働いたのは僅か2年で、その前の5年間は東京のイエズス会日本管区本部での仕事にあたっておりました。7年前と言えば、2011年、東日本大震災が日本列島を襲った年ですが、それまでは、イエズス会が経営する中高等学校で教鞭を取ったり、学校の経営にあたったりしておりました。従って、教会の司牧の現場で働くことは恥ずかしながら、2年前が初めてのことでした。                      祇園教会では、幼稚園の子どもから、自分も含まれる後期高齢者に至るまで、幅広い年齢層の方々と接しながら、ミサを捧げ、聖書をもう一度勉強し直す日々が続きました。あっという間の2年間でしたが、多くの信徒の方々と親しく接しながら、みことばを味わう貴重な時を共有できたことを感謝しております。昨年は四旬節黙想会を細江教会で、今年は彦島教会でお手伝いさせていただいたことは、神様の特別なお計らいかもしれません。
 年の割に教会での司牧経験の乏しい自分ではありますが、アブラハムの信仰に倣って、伝統ある下関の教会で、力いっぱい、司祭としての務めを果たして行きたいと思っておりますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。